CAをやめてワーホリ

この記事では、なぜ私がCAを辞めてワーホリで海外に行こうと思ったのかそのきっかけについて話したいと思います。

私は、新卒で大手航空会社に入社、CAとしてのキャリアを築いていました。

もうすぐCAとして働いて3年が経とうとしていた頃、漠然と「このままでいいのか」という疑問が自分の中で湧き上がっていました。

もちろん周りの同期に3年弱で辞めた人はいません。

なぜならみんなCAになりたくて強い憧れを持ち入社した人がほとんどだったからです。

正直なところ私はそこまで強い憧れがあったわけではありません。

ですがCAという特殊な職業につけたこと、仕事を通して色々な場所に行けること、CAである自分に誇りを持っていました。

そんな中で芽生えた疑問や葛藤、「このままCAを続けていていいのか」「いろんなことにチャレンジしたい」「若いうちにしかできないことがもっとあるのでは」という気持ちは日に日に膨らんでいき、大学生の時に思い描いていた夢「海外で生活してみたい」という気持ちが再び目覚めました。

そもそも大学3年生、就活を始めるときに私は就活をせずにワーホリで海外へ行くという思いがありました。

ワーキングホリデー協会の説明会場にいき、そこの担当者の方にこのような疑問をぶつけてみました。

「就活をせずにワーホリで海外に行きたいんです。でも日本では新卒のアドバンテージが大きいと聞いていて踏み切れないんです。」

担当者の方はこのように答えてくれました

「なるほど。これはあくまでも僕の意見と経験でしかないから、参考までに聞いてね。

僕が今まで担当した方の中には、新卒というアドバンテージを捨ててワーホリで海外に行った方もたくさんいる。その中では帰国後のキャリアで苦しんでいる人を多くみたよ。なぜなら、日本では“ワーホリ=ただ1年間海外で遊んできた“っていう考え方をする人が少なくないからね。

僕の意見としては、とりあえず日本で就職をしてみる。働く経験をしてみて、それから仕事を辞めてワーホリで海外に行く、それでも全然遅くはないし、むしろ日本での就労経験があることで向こうに行って役に立つことはたくさんあるよ。」

と話をしてくれました。

この話を聞いて私はとりあえず日本で就職をする、それでも海外への夢が諦めきれなかったら仕事を辞めればいいんだと思いました。

その後、就職活動を経て日系航空会社への就職が決まりCAとして働き始めました。

CAとして2年半ほど経った頃に湧き出してきた疑問「このままでいいのか」

一度考え始めたら止まりません。

今こそ、海外への夢を叶える時なのではないかと決心をしました。

そうと決まれば行動しないことには始まりません。

親にも上司にも最初は誰にも相談しませんでした。相談したら反対されることが目に見えてわかっていたからです。

まず初めに数年前に一度お世話になったワーキングホリデー協会へ連絡、カウンセリングを行いました。

数年前の記録がワーキングホリデー協会にも残っていたらしく、「お帰りなさい、待ってましたよ」と言われた時は嬉しくて涙が出ました。

その時は2022年9月下旬、できるだけ早く渡航したい旨を伝え、早ければ年内に渡航できるとのこと。

その後上司に退職の旨を伝えました。

当然上司は予想外の申し出に混乱していました。

しかしそこはやはり大手企業、人材には困っていないのでしょう。

その日のうちに退職手続きの詳細まで知らせてくれました。

多くの人からよくこの質問をされます。

「CAを辞めることに悔いはなかったのか」

私の答えは即答で「悔いはない」です。

CAを辞めたいと思っていたわけではないのですが、それよりもやりたいことができた時、それがすぐそこに実現可能であるのに私はそれを見捨てることはできませんでした。

確かにCAとしてキャリアを築いていた方が将来性もある、安定している、確実にメリットの方が大きいでしょう。

そんな中でも私は自分のやりたいことを求めて挑戦する方を選択しました。

今現在でも自分の選択は間違っていなかったと胸を張って言う事ができます。

しかし、そんな私の大きな壁となったのが両親でした。

今までの両親は私がやりたいと思ったことに反対することはありませんでした。

「やりたいならやればいい。でも責任は自分で取るんだよ。」

そういったスタンスの両親だったので、今回も驚かれるかもしれないが賛成してくれるだろうと思っていました。

私が仕事をやめてワーホリに行く旨を伝えた時の答えは、

「もっとしっかり考えなさい」

でした。

確かに両親が言いたいことも、今となってはよく分かります。

しかし後に引けない私は「ワーホリに行く」の一点張りでした。

当時の私にも両親の気持ちが痛いほどわかりました。簡単には納得してくれないこともわかっていました。

かといって、反対されたから私の意思が変わるかと言われればそんなに簡単には変わりません。

生半可な気持ちでCAを辞めると言っているわけではありません。

しかし両親の反対も生半可なものではありませんでした。

1ヶ月ほど冷戦状態が続き、その間にも退職の手続きやワーホリの準備を着々と進めていました。

この状況になったら折れるしかないのが親という立場なのでしょう。

私が親だったらこんな子供は嫌ですが、、、

最終的には納得してくれた両親。

私は両親のこの反対に今となっては感謝しています。

この反対があったからこそ私はワーホリの計画をより具体的に説得力を持って説明しなければなりませんでした。

なぜワーホリ、なぜオーストラリア、なぜ今の仕事を辞めるのか、休職ではダメなのか、なぜ今なのか、1年後ではダメなのか、帰国後のプランは、などなどたくさんの質問に対して自分の意見をしっかりと固めてプレゼンテーションを行いました。

ようやく納得してくれた両親。

もう出発の日はすぐそこまで迫っていました。

ワーホリでオーストラリアに行くと決意して2ヶ月半。

2022年12月1日に無事、オーストラリアに向けて出発しました。

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